福祉用具は日常生活をより安心して過ごすための支援や、
能力の維持を目的としたものです。適切な用具を使用することで、
自立した毎日をサポートしてくれます。
今回は身近な福祉用具の1つ、「ステッキ」についてご紹介します。
■本記事の内容
・ステッキについて
・ステッキの主な種類
・グリップの素材
・自分に適した長さの測り方
・おわりに
福祉用具は日常生活をより安心して過ごすための支援や、
能力の維持を目的としたものです。適切な用具を使用することで、
自立した毎日をサポートしてくれます。
今回は身近な福祉用具の1つ、「ステッキ」についてご紹介します。
■本記事の内容
・ステッキについて
・ステッキの主な種類
・グリップの素材
・自分に適した長さの測り方
・おわりに
歩行を補助する道具として、自立歩行できる人がより安定し、
歩くことができるようにするための道具です。
主にステッキには、下記のような役割があります(※)。
大きく分けて4つに分類されるステッキの種類。
ここではそれぞれの種類について特徴をご紹介します。
種類ごとのポイントを知っておくと、選ぶ時の参考になります。
◎メリット:コンパクトになるため、持ち運びに便利。
△デメリット:伸縮タイプより重くなる傾向にある。
調節出来る長さの幅が、伸縮タイプと比べて短い。
こんな方におすすめ→
◎メリット:シンプルな構造で、幅広い長さ調節が可能。
△デメリット:折りたたみに比べ、短く収納することができない。
こんな方におすすめ→
◎メリット:適度なしなりを感じられる。木製のものが多い。
△デメリット:自由に長さの調節ができない。
こんな方におすすめ→
グリップ部分で使われる一般的な素材についてご紹介します。
グリップはシャフトの柄と並んで、ステッキの印象に関わる部分。
それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
グリップの握りやすさは手の負担の軽減につながります。
手にフィットするよう、工夫された形状を取り入れているステッキもあります。
素材①:木製
◎メリット:木が持つあたたかみや色合い、年輪を楽しめる。
△デメリット:落とした時やぶつけた時に、傷がつきやすい。
素材②:アクリル(メタクリル樹脂)製
◎メリット:カラフルなものが多く、デザイン性が高い。
△デメリット:木製や樹脂加工製に比べ重い。
アルコール等の薬品に弱く、破損・変色することがある。
素材③:樹脂加工(ラバー)製
◎メリット:柔らかさがあるので、長時間握っても疲れにくい。
△デメリット:べたつきや劣化がある。
・スリムネック
グリップの下の一部が細くなっており、握った時の負担を軽減。
手が小さな方にもおすすめ。
・雲型グリップ
グリップ形状に起伏があり、握った時に指がフィットしやすい。
ステッキの種類や素材だけでなく、
ステッキの長さも選ぶ上で重要なポイントです。
自分にあった長さを選ぶために、
目安となる計算式があります。
例:身長が148cmの場合、77cmのステッキが適している。148÷2=74、74+3=77cm
◎メリット:多点で地面をしっかり支えるので、安定感がある。
△デメリット:他のステッキと比べて重さがある。
使い方に制限があるものがあり、正しい使い方が必要。
こんな方におすすめ→より安定感や機能性を求める方
多点杖・4点杖タイプ
1本杖タイプ
・ステッキの主な種類
ステッキに体重をかけることで、足にかかる荷重を少なくする。
荷重を分散させることで足腰の負担が軽減され、
痛みを和らげることにもつながる。
「第三の足」として身体を支え、歩行を安定させる。
身体のふらつきを抑え、歩行リズムの改善につなげる。
※次のような方の使用には適しません。
・ステッキなしでは歩行できない方。
・リハビリ中などのように体重の一部を支えないと歩行できない方。
(医師やリハビリトレーナーなど、専門の方のアドバイスが必要です)
・ステッキについて
免荷(めんか)
免荷(めんか)
折りたたみタイプ
伸縮タイプ
カバンなどに収納し、持ち運びをしたい方
クラシカルな雰囲気や、シンプルな見た目が好きな方
コンパクトにする必要がない方や、靴や装具の高さなどで
こまめに長さ調節をしたい方
・グリップの素材
補足:グリップの握りやすさ
・自分に適した長さの測り方
また手首にある骨のでっぱり(尺骨茎状突起)でも、長さを合わせることができます。
自分の腕を真っ直ぐ下におろし、手首の骨のでっぱっている部分に、
ステッキのグリップを合わせる測り方です。
ひじが自然に曲がり、適した長さとなります。
体格や使いやすさは人それぞれ。実際に試してみて、
使いやすいものを選ぶことが大切です。
自分に合ったステッキを選んで、アクティブに・気持ちも明るく
一言でステッキと言っても、素材や機能など様々な特徴を持ったステッキがあります。
最近ではおしゃれなステッキも多く、持っているだけで
気分が明るくなるようなステッキも増えています。
歩くことに自信を持ち、お気に入りのステッキで気分も明るく。
そんな“自分に合ったステッキ”を選んでみませんか?
〈KINDCARE〉のステッキはこちら
・おわりに